作品紹介

土の持つ個性や魅力を生かしたシンプルなフォルムの器づくりを続けてきました。
主に食器、花器をろくろで制作しています。ものづくりを行う環境や年代により作風は変化していきます。山間いでは土地の土や灰を使ったざっくりした伝統的な釉薬、都心で作陶している最近は施釉方法に工夫をしたブロンズ釉や色釉の組み合わせのマーブルな表現に興味を持っています。

琵琶色のうつわ、赤織部のうつわ

土の持つ色合いに魅かれて、土そのものの自然な色合いが素直に出るように灰を使った釉薬を施しました。素朴で使いやすく食材を生かしてくれるフォルムにしました。

ブルーのカップ、オレンジのうつわ

発色を一番に考え、土を選び組み合わせました。ブルーは海、白は雲、赤は太陽をイメ―ジしています。よく熟した柿の実の色を出したいと工夫しました。いずれも自然の中の色を好んで探しているようです。

ブロンズ色のうつわ

銅とマンガンを主原料に鋳造物のような輝きを再現しました。素地は磁器を用い薄く仕上げました。不安定な釉薬でその時々の焼き加減により変化します。唯一のうつわをお楽しみください。

マーブルのうつわ

絵具を水面に浮かせ紙に写し取るマーブル紙を陶芸でやってみました。こちらも個々に文様が変わり一つ一つ顔が違います。今後は違う色の組み合わせを考えています。

© あがの陶房